「あいうら」2巻(茶麻)

表紙にも登場しているやなんちょとマナックス。「もう一つのあいうら」こと泉水、ありさ、羽美。今巻は所謂「サブキャラクターに焦点を当てた巻」というところだろうか。中でも羽美は、序盤こそあまり特徴のないキャラだったが、徐々に「エロい」「体重を気にする」という個性を発揮してくれるようになった。あまりに痩せていて「ちゃんとご飯食べてるんだろうか…」と心配になるような子よりは、羽美くらいむっちりしている方が読者の側も素直に萌えられるというもの。

ただ、今巻で一番気になったのは、彩生の髪の色だった。1巻の冒頭で「高校入学前に染めた」と描写されているのを見て以来違和感を感じていたが、今巻でもバイトの面接の場で「髪の色が派手だから黒くできないのか」と指摘されている。
青色やピンク色の髪を地毛だと言い張る漫画の世界で、「髪の毛を染めている」と明言されているキャラはそれほど多くない。4コマで思いつくのは「ヒメとトノ」の御姫景虎や「天使のお仕事」の佐藤緋衣子だが、前者は男だし、後者はどちらかと言えば「ウザキャラ」の部類に入る。あいうらのような萌え4コマ*1のメインヒロインが、そうした漫画の読者とは対極の位置にいる「お洒落な女性」の象徴でもある「髪を染める」という行為をしているのは、私の知る限りでは異例だと思う。

大きなイベントが発生しない、女の子が学校や家でお喋りしているだけの作品を萌え4コマと定義するなら、あいうらはある意味で最も萌え4コマらしい漫画であると言える。実際にどこかにいそうな女子高生たちの日常を覗きこんで楽しむ漫画。彩生の金髪は、あいうらという架空の世界と現実の世界を繋ぐ役割を果たしているのではないだろうか。

*1:読者に作中の女の子を可愛いと思ってもらうことで初めて成立する漫画