「魔女とほうきと黒縁メガネ」2巻(へーべー)

ロリコン女子高生の乃梨子と、(自称)魔女のリアナとの日常百合コメディ。1巻の帯やキャラクター紹介は、ストーリー4コマと誤解させるような書き方をしていたが、今巻は堂々と百合&変態要素を全面に押し出している。

かつては作中唯一の常識人と言われていたみかんも、1巻の終盤でメイド服を着だしてからは少しずつ変人寄りの描写が増えてきている。今巻では、シェスカに対する自身の感情が「憧れ」以上のものなのではないかと気付きかけるシーンがあり、彼女もまたこの作品の登場人物なんだと再認識した(百合的な意味で)。シェスカはシェスカで相変わらずの変態っぷりを披露しているが、みかんが本気で自分を好きとは思っていないようで、彼女の気持ちに気付くことはない。すっかり相思相愛な乃梨子とリアナと比較して、このお互い一方通行な両想いの関係が面白い。こうなってくると、中二病であることを差し引いてもまひるが一番常識人な気がする。

先の4コマオブザイヤー2012でも投票したように、「魔女とほうきと黒縁メガネ」は現在連載中の4コマ漫画の中でも一二を争うくらい好きな作品。絵は上手だしギャグも面白い。登場人物はほぼ全員百合属性持ちで、ロリコン、ドM、変態、中二病と粒揃い。ただ、癖があるキャラばかりの中にも、作品全体には「人と人の繋がり」という共通のテーマがある。乃梨子は幼女が好きだから、リアナは乃梨子に殴られるのが好きだからという理由だけで一緒にいるわけじゃなく、もっと根底の部分でお互いを大切なパートナーとして認め合っている。真実の愛の前には、性別も年の差も何ら障害にはならないということは彼女たちは教えてくれる。