「カガクチョップ」1巻(カヅホ)

カガクチョップ(1) (メテオCOMICS)

カガクチョップ(1) (メテオCOMICS)

 怪しい発明や実験を繰り返す科学部部長の沙衣、そんな彼女に何かとつっかかるおバカ委員長の蓮、名前通り沙衣の実験の被験者と化している科学部部員の盛本(もるもと)の三人が織りなす、サイエンスギャグコメディ。「キルミーベイベー」に置き換えると、沙衣があぎり、蓮がソーニャ、盛本がやすなだろうか。中性的な口調の女性キャラ(「未確認で進行形」の小紅、「となりの魔法少女」のウサ等)が好きな自分としては、「〜かい?」と芝居がかった話し方をする沙衣がかなり好み。

 ある意味、今年読んだ漫画の中で一番衝撃を受けたのがこの作品。ギャグが面白いのはもちろん、カヅホさんの絵で萌える日が来るとは思わなかった。「キルミー」に比べると等身が高めに描かれているので、露出があったり巨乳キャラがいたりするわけでもないのに妙な色気がある。カヅホさんこういう絵も描けるんだな…というよりは、むしろ「キルミー」が異質なのかも知れない。巻末の「吸血会議」しかり、カリノに掲載されていた「コイノボる」しかり、割と等身高めなので。

 失礼ながら、カヅホさんは「キルミー」以外の作品を描いているときの方が輝いているように見える。アンソロジーでは容赦なくよそ様のキャラを殺し、当作品でも盛本が沙衣の実験に巻き込まれて何度か死にかけている、もしくは死んでいる。反面、本職の殺し屋が登場しているはずの「キルミー」は精々やすなが殴られたり間接技を極められたりする程度(?)で、むしろマイルドですらある。きららの連載ではあまり暴力的な描写はできないのか、あるいは連載が長くなりすぎてやすなを死なせづらくなってしまったのか…。